目次
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トラブル1:ハイハットが斜めになって演奏しにくい
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トラブル2:ペダルが重すぎる/軽すぎる
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トラブル3:ペダルの傾きが急すぎる、平坦すぎる
トラブル1:ハイハットが斜めになっていて演奏しにくい
ハイハットはその形状から水平にセッティングした場合でも下向きの傾斜がついています。
しかしシンバルが曲がっていたり、セッティングの状況によっては不自然な傾斜がついてしまい演奏しにくい場合があります。
要因1:ハイハットスタンドの設置場所が平らでない
ハイハットスタンドは一般的にはペダル+三脚の4点で接地しています。
例えば、ドラムマットの幅が足りず、ハイハットスタンドの脚が一本乗り切らなかった時などは、傾きやグラつきの原因となります。
こういった場合は、はみ出した脚の下にダンボール片などを敷いて高さを調節することで解決できます。
要因2:ボトムカップに付属している角度調整ネジが影響している
一般的にはボトムハイハットの下にはフェルト→ワッシャー→ボトムカップという部品が取り付けられています。
このボトムカップの下にはネジが取り付けられており、これを奥に回すことでワッシャー(及びフェルト、ボトムハイハット)が持ち上がり傾斜をつけることができます。
ハイハットの傾きがおかしいなと感じたら、この部分を調整することで快適な状態に変えることができるかもしれません。
トラブル2:ペダルが重すぎる/軽すぎる
比較的高級ラインのハイハットスタンドにはペダルの重さを調整するための機構があります。
写真
なお、この機構を調整する場合はペダルの角度に影響する場合があります。
ペダル重くする→角度が急になる
軽くする→角度が平坦になる
このため、極端に重く/軽くした場合はペダルの角度という面で新たな不都合が発生する恐れがあります。ある程度のところで落とし所を見つけ、妥協することも必要かもしれません。
なお、安価なエントリーモデルにはこの機構が付いていない製品が多く、基本的には調整できないということになりますので、自前を持参するか、あるものに慣れるしかありません。
そのほか、ペダル→ロッドの可動部分に埃などが溜まったり錆びついているようでしたら清掃し、注油などすることで踏み心地が軽くなる可能性があります。
トラブル3:ペダルの傾きが急すぎる/平坦すぎる
トラブル2で述べた内容と重複しますが、ハイハットペダルの重さを調整することでペダルの角度が変化する場合があります。
角度をなだらかにする→踏み込みが軽くなる
角度を急にする→踏み込みが重くなる
ハイハットスタンドに調整する機構がある場合はこちらで調節していくことになります。
上で述べました通りエントリーモデルにはペダルの重さ/角度を調整する機構が備わっていないのですが、角度をつける場合に限り一つ裏技的な方法があります。
トラブル1でも触れていますが、一般的にハイハットスタンドはペダル+三脚の4点で接地しています。
この三脚の開き具合を狭くする事でペダル部分を吊り上げるようにするとペダルに角度をつけることができます。これにより多少ペダルを重くするこ効果も得られるかもしれません。
ただし、このセッティングは三脚を固定するネジに負担をかけてしまうため、スタジオのドラムセットを借りて利用する場合、通常通りセッティングした時によほどペダルが平坦すぎる場合でない限りは行わないのがマナーだと思います。また、強く踏む込みすぎるとペダル部分が力に押されて下がってくる場合もありますので、不必要に力をかけていないようにすることも機材を快適に使用するために大事なことかと思います。
まとめ
- ハイハットスタンドは平らな場所に接地し、段差がある場合は板やダンボール片で調節する
- ボトムカップ付属の角度調整ネジを活用することで好みの角度に近づけることができる
- ペダルの重さ/角度を調整する機構のあるハイハットスタンドはこれを調整することで好みの重さ、角度に近づけることができる
- 三脚の開き具合を狭くしペダル部分を吊り上げることでペダルに角度をつけることができる
- 借り物の機材は大事に扱いましょう