2拍3連のタイミングがうまく取れない、演奏しようとするとリズムがズレてしまう…

動画内でも述べていますが、2拍3連がなんとなく捉えにくい理由は4分音符と同期させた場合、4分音符と揃わない箇所が現れるからだと考えます。

ご覧の通り4分音符、8分音符、8分音符の3連符、16分音符、これらの音価はすべて頭(先頭の音符)が4分音符と合うのですが、2拍3連のみ4分音符と発音のタイミングが合わない箇所があります。更に困ったことに、このタイミングは8分音符とも合致しません。

この時4分音符と8分音符の音価の感覚(ここではリズム感とします)しか持ち合わせていないと正確な発音のタイミングの理解が曖昧であるため前後にヨレてしまったり、前後の4分音符や8分音符のリズム感に引っ張られて演奏が速くなったり遅くなったりしてしまうのです。

まずはこの”発音すべき正確なタイミング”を理解しましょう。

ステップ1 仕組みを理解する

正確な発音のタイミングを把握するためには8分音符の3連符(以下3連符)のリズム感を習得しておく必要があります。

画像右の小節の3連符のうち、黒い音符が2拍3連のタイミングです。

このように3連符をガイドにすることで2拍3連の発音のタイミングを正しく理解することができます。

ステップ2 習得する

仕組みが理解できたところで、次は練習して習得する段階に進みます。

私のご提案する練習方法は以下の通りです。

① 3連符のリズム感が未修得の場合は先に3連符を習得する

② 3連符の音を全て口で唱えながら2拍3連の音符を叩く(片手、両手)

③ 口で唱える音価を4分音符に変更して2拍3連の音符を叩く

③までクリアできれば習得の段階は終了です。次は活用の段階に進みます。

ステップ3 活用する

A 使いたい曲のテンポを計測する

B 上記Aのテンポをメトロノームで鳴らしながら練習する(同時に口でカウントすることも推奨します)

C 曲に合わせて思った通りのタイミングで使えるように練習する

ここまでくればもう2拍3連のリズム感はバッチリ身についたと言って良いでしょう!

いろんな局面でどんどん活用して演奏内容を充実させていってください。

まとめ

・2拍3連の感覚がつかみ辛いのは正確な発音のタイミングの理解が曖昧であることが原因

・2拍3連の習得はまず3連符をガイドにして練習し、次いで4分音符のガイドで練習する

・任意のテンポで、または楽曲中で活用していくことで自分の技として身についていく

2拍3連をいつでも使えるようになるとアプローチの幅が広がるだけでなく耳コピをするときにもフレーズを聞き取れる可能性が高くなります。上級のテクニックにはこの2拍3連を発展させたものも存在しますので、将来的には必要不可欠な技術です。この機に是非マスターしましょう。

動画を見る

【Youtube】2拍3連の捉え方と感じ方 How to grasp 4th Note Triplets