1.格安で入手した電子パッド
メルカリのおすすめに出てきたこの電子パッド、送料込み1,500円という安さでつい購入してしまいました。(出品者の方は5、600円くらいしか実入りがなかったんじゃないだろうか…)
もともとはメッシュヘッドが張ってあったのですが、一般的なヘッドと打感が違いすぎるので使い古しのヘッドを張って楽器として使うか、楽器としてイマイチならガチガチにミュートしてSDN-14のような練習パッドにしようかなどと考えながらスネアスタンドに乗せたところ問題発生。
枠が大きすぎてスタンドに収まらない…
困りました。これでは練習パッドにさえ使えない、このパッドのためにスタンドを購入するのも馬鹿らしい。やっちまったなぁ。
、ということでしばらくタンスの肥やしになっていました。
2.改造計画
その後またメルカリのサジェストでこんな感じのものが出てきました。(どれだけメルカリ好きなんだろう…)
カウベルをマウントしてフットペダルで演奏できるようにするためのアタッチメントです。関連記事:フットペダルでカウベルを演奏するためのアレが衝撃特価過ぎた
以前はこの器具は4、5,000円くらいが相場だったのですが、現在サウンドハウスのPB商品で驚くほど安価なものが販売されています。
これってあのパッドと組み合わせればアレになるんじゃないか?
そんなアイデアが浮かび、例の電子パッドをバスドラム化する計画を思いついたのです。
3.試行錯誤の加工
改造後のイメージはこれです。
まずはどのように先ほどのアタッチメントと電子パッドを組み合わせるかを考えます。
写真はパッドの枠とヘッドを外したところです。トリガー(打撃振動を感知して信号を送る部品)の手前には左右二つの穴があることが確認できます。最初に考えたのは、ここにアタッチメントのロッドを差し込む方法です。
注文していたアタッチメントが到着しました。パッドを差し込むためロッドを反対に取り着けています。
乗せてみます。…がしかし、
左の小さい穴はロッドの方が太くて入らず、右の穴は逆にロッドより大きすぎて安定しないという残念な結果に…。ホームセンターで細身のロッドを探してみたのですが相応しい部品が見当たらず、別の方法を考えることにしました。
こちらはパッドの背面です。
次に考えたのはこの4つのネジを活用して木工でパッドとアタッチメントを接続する方法です。結果的にはこれがうまくいきました。
ホームセンターでこのような木材を購入すると、有料で希望の長さにカットしてくれます。
アタッチメントの形状に合わせて加工します。
上の木材は横1,300×縦250×幅300(mm)、くぼみの部分はホームセンターの工作室にある電動糸ノコ盤を借りて加工しました。
下の木材は横850×縦600×幅300です。
穴あけしたのちM6ネジで固定します(ネジは長さ50mmのものを使用、40でもよかったかもしれません)。これでアタッチメントがすっぽり埋まりました。
ここに横1,300×縦900×幅120の板でアタッチメントをサンドイッチして、
ガッチリ固定することができました。
4.完成
早速これにフットペダルを付けて試奏してみました。
安定感は十分です。実は同時進行で脚部スタンドも作製したのですが、正直これは不要なくらいです。
音量は16インチの小口径バスドラムと比べてかなり小さいです。狭い部屋やストリートなど、音量を控えたい環境では使いようがあるかもしれませんが、スネアやシンバルなど他の楽器も多少音量を小さくする工夫が必要だと思います。
音質はタイトな音、ロックな音には向きませんでした。ボーンと伸びるような音です。
奏法もほぼオープンに限られ、クローズではかえって高音が目立ってしまいます。
もともとパッドに装着されていたウレタンは音のタイトさには関係しないようだったので音量を稼ぎたいこともあり外しました。代わりにヘッドをクリアアンバサダーからコーテッドエンペラーに変え、少し音が締まったような気がします。
あとはダンボール片をヘッド裏面に張り付けています。以外にもこれがヘッドと共振して音量が向上し、残響カットにも効果がありました。
チューニングに関しては勉強すればより良い方法が見つかるかもしれません。これからいろいろ試していきます。
5.まとめ
今回バスドラムに改造したした電子パッドは2BOX Drumlt Fiveという電子ドラムのスネアパッドでした。広く流通しているYAMAHAやROLANDの製品ではないため再現性に欠け、参考にならない部分が多かったと思いますが、家に眠っている楽器や練習パッドなどもひと手間かけることで再利用できたり、機能を変化、拡張させることができるという可能性は示せたのではないかなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。何かご参考になることがありましたらとてもうれしく思います。
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